今週のお題「桜」

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ウオーキングに出かけたら、遭遇しました。山桜。

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ウオーキングに出かけたら、遭遇しました。山桜。

いつも一緒に歩いている方とこの桜の下で一時間も話し込んだ。息子の結婚の話だ。

38歳になる一人息子が会わせたい女性がいると母に報告したときはすでに相手方の両親には結婚の申し込みをした後だった。順番が違うでしょ、という話だ。よくよく聞いてみれば、その一人息子は先方の両親の世話をしなければならない状況があり、嫁になる女性も「何ゆえにこの女性」としか思えないと言う。ネガティブポイントは分からない。超不細工なのか、無愛想極まりないのか、そこは深堀をしなかったが、とにかく親の意にそまない結婚に至りそうだということで、怒と失望が渦巻いていた。

私もまったく同じような体験があった。決して他人事ではない。私ども夫婦も結婚を巡って息子との間には大きな亀裂が入ったのだ。まったく持って息子の考えていることが分からない。はっきりしているのは息子は私ども親のことは一顧だにしていないということだ。その揉め事からはや、3年。当初は怒りと失望(自分の子育てと息子に対するもの)に渦巻いていたが、夫は言う。「自分たちで幸せにやっていけるならそれで十分。」ここまで気持ちが持ち直ってきたということは、亀裂は決定的なものではなかったことと信じたい。

 

「家」を継ぐという概念は薄くなる一方だ。家の職業を継げる人を除いて、継ぐべき「家」などないのだ。お寺の問題、お墓の管理が付いてまわるから、もはや無用の長物。合理的処理でよいのだが、親の思いだけは受け取ってほしいものだ。