予告殺人

少し前になるが沢村一樹主演、大地真央などの豪華な顔ぶれの「予告殺人」をTVで見た。映像はきれいだが、沢村一樹のわざとらしい大仰な振舞いに感情移入ができなかった。私にとっては残念な作品。口直しではないが、持っていたBBCテレビドラマのジョーン・ヒクソン主演のミス・マープルものを引っ張り出して見直した。その二つには大きな大きな差があった。マープルの何気ないが気の利いた台詞、実に理知的なまなざし、最後には涙腺がゆるんだ。調べてみればマープルシリーズではベストワンにもあげられる作品だ。学生時代にアガサの本はほとんど読破し、DVDもほとんど持っている。2年もすればストーリーの大半は忘れてしまう年頃。何度も繰り返し見てもいつも新鮮であきない。日本のリメイク版も全部見ているが、やはりどれもがっかりの作品に思う。